合金鉄

合金鉄とは、転炉や電気炉で溶かされた「鉄」から酸素や硫黄などの不純分を取り除いたり、強度・硬度・靭性・耐熱性・耐酸性を向上させた「鋼(はがね)」を作るために添加用として使用され、この精錬過程を経て、最終的に「鋼鉄」ができます。この過程で主に用いられる化学成分には、マンガン・シリコン(脱酸・脱硫及び添加用途)とクロム・ニッケル(ステンレス・特殊鋼添加用途)があり、これらと鉄の合金をそれぞれフェロマンガン・シリコマンガン・フェロシリコン、フェロクロム・フェロニッケルと呼んでおり、総称して合金鉄(フェロアロイ)と呼んでいます。

シリコマンガン

シリコマンガン
シリコマンガンはマンガンとケイ素を含む合金鉄で、鉄を作る際に溶鋼中の脱酸素や脱硫黄、及びマンガンやケイ素の添加用として使用されます。その中で、低炭素シリコマンガンは、ケイ素の含有量が多くて炭素分が低くなっており、主にマンガンを多く含むステンレスの成分調整用として使用されます。シリコマンガンの主な生産国は、インド、ブラジル、中国、ウクライナ等で、いずれの国でも原料となるマンガン鉱石や珪石が採掘されます。当社は、生産者と一体になって、品質管理に力を入れています。

フェロシリコン

フェロシリコン

フェロシリコンは、硅石・還元材・鉄源から作られるケイ素と鉄の化合物です。酸素との強力な親和力を利用して主に製鋼用脱酸剤として使用されます。その他にも鋼の強度を上げるためのシリコン添加剤や鋳物用接種剤としても用いられます。

国内の生産コスト上昇等の理由から、現在日本ではフェロシリコンは生産されておらず中国・ロシア・ブラジル等からの輸入が主体となっています。丸紅テツゲンでは各国にあるネットワークを通じて、お客様のニーズに合った高品質かつ低価格なものを安定的に供給することに努めています。

製造工程

製造工程

最終製品イメージ

最終製品イメージ

最終製品イメージ

フェロニッケル

フェロニッケル

フェロニッケルは、鉄とニッケルの合金で、最も代表的な用途はステンレス特殊鋼です。

ニッケルは耐熱性、耐食性が強く、鋼の強度、硬度を増す他、強靭性と焼入れ性を向上させる為、構造用合金鋼、耐熱鋼、合金工具鋼等に使用されます。

フェロニッケルの種類は、炭素の含有量により高炭素、低炭素の2種類に大別されます。高炭素フェロニッケルは主に日本及びニューカレドニア等で製造されます。低炭素フェロニッケルはコロンビア、ブラジル、ニューカレドニア等で製造されます。

特長としては、LME(ロンドン金属取引所)に登録されている純ニッケル(Ni99.8%)に対して、一般的に価格面で競争力を持ちます。また鉄分を有している為、銑鉄及び鉄スクラップの購入量を減らすことが出来、原料コスト削減に繋げることができます。

2014年1月よりインドネシアにおいてフェロニッケルの原料となるニッケル鉱石が輸出禁止され、この影響により、今後フェロニッケルの供給がタイトとなることが予想されます。しかしながら、当社はブラジルに自社鉱山を有する大手フェロニッケルメーカーの対日向け独占販売権を有しており、国内の特殊鋼メーカーにフェロニッケルの安定供給を行うことを目指しています。

製造工程

製造工程

フェロクロム

フェロクロム

フェロクロムは、鋼の耐食性、耐摩耗性を強める性質を持っており、ステンレス鋼、耐熱鋼、構造用鋼(建築、船舶用等)及び高張力鋼(建築、橋梁等)など、殆どの特殊鋼の添加用として広く使用されています。

炭素の含有量により以下3種類に大別されております。

  1. ①高炭素フェロクロム
    一般的にC 8.0%又は9.0%以下。主な用途はステンレス原料。
  2. ②中炭素フェロクロム (2012年推定生産量(低炭素との合算)約0.8百万トン)
    C 4.0%以下。主な用途はステンレス原料/特殊鋼原料。
  3. ③低炭素フェロクロム (2012年推定生産量(中炭素との合算)約0.8百万トン)
    一般的にはC 0.15%以下。主な用途はステンレス原料/特殊鋼原料。

日本のステンレス生産量はここ20年、年産300万トン~350万トンで推移。中国では毎年生産量が延び、国際競争が激化する中、シェアを失わないのは日本の技術力のなせる業であります。

最近の各製鉄会社の傾向として、高品位な製品を低コストで生産しようとする姿勢が強まっており、その為に原料の配合を従来のものから、より製造コストを抑えられるものに日々日試行錯誤を繰り返しながら、変えようとしています。

そのような環境下で、当社では、顧客ニーズに対応するために、商材を探し、絶えず提案を続けています。フェロクロムの産地である南アフリカ、インドには駐在員を派遣し、東京事務所と日々交信を重ね、より良い提案を作り上げています。

製造工程

製造工程

ステンレス製造工程

ステンレス製造工程

最終製品イメージ

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連絡先

金属鉱産第一部 TEL:03-3513-1270
金属鉱産第二部 TEL:03-3513-1282
大阪金属鉱産部 TEL:06-6347-3700
金属原料部(中部支社) TEL:052-202-6534